全プロセスの詳細解説
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銀河の水素アルファ線が660.00 nmにあるときの後退速度 6 ステップ
ある銀河の水素アルファ線が 656.28 nm ではなく 660.00 nm に位置している。その後退速度を正確に求め、教科書通りの v = cz がここでの用途に十分か、またどこで通用しなくなるかを判定せよ。
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赤方偏移は波長の相対変化として定義され、このページで唯一の測定量である。以下はすべてこれに基づく算術計算である。
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観測者から真正面に遠ざかる光源に対する相対論的ドップラーの公式は、古典的な偏移と時間の遅れを組み合わせたものである。これを β について解く。両辺を2乗すれば、式の変形はわずか1行で済む。
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代入する。分子は実質的に 2z、分母は実質的に 2 となるため、赤方偏移が小さいときに解が z にきわめて近くなり、z² が無視できなくなると一致が破綻するのである。
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いずれの方法でも c を乗じて比較する。4.8 km/s の差は銀河団における銀河の固有速度よりもはるかに小さいため、この赤方偏移において公式の選択は制約となる誤差にはならない。
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z を大きくしていくと両者は乖離する。古典的な式には上限が存在しないが、相対論的な式には代数的に β → 1 となる性質が組み込まれている。
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もう1ステップで速度を距離に変換する。H₀ = 70 km/s/Mpc とするハッブルの法則により、この銀河は約 24 Mpc 離れた位置にあることがわかる。これは局所銀河群の遥か外側であり、今回の測定において他の手法では提供できなかった距離である。
解答
1694.501 km/s(v = cz による 1699.317 km/s に対し 0.28% の過大評価)。この赤方偏移では簡便法を用いても害はない。しばらくは害のないままだが、その後急速に破綻する。z = 0.1 では 5.2% 高くなり、z = 1 では正確に c を返すが、これは大きな誤差というより物理的にあり得ない解である。相対論的な式ではそのようなことは起きない。なぜなら z がどれほど大きくなろうとも β = ((1+z)²−1)/((1+z)²+1) は下から 1 に近づくからである。z = 5 を代入すると 0.946c を返し、簡便法に z = 5 を代入すると光速の 5 倍を返す。
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参考文献 (1)
- The relativistic treatment this tool uses rather than the classical shortcut — the Doppler section is §7: A. Einstein, "Zur Elektrodynamik bewegter Körper." Annalen der Physik 322, 891–921, 1905.