全プロセスの詳細解説
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潮汐力が衛星を引き裂く前の流体限界 5 ステップ
潮汐力によって引き裂かれることなく、衛星は地球にどこまで近づくことができるでしょうか? 流体限界を計算し、剛体の場合の答えがなぜその半分の距離にしかならないのかを説明しなさい。
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衛星を一体に保とうとする衛星自身の重力と、衛星の直径にわたる地球の引力の差(潮汐力)とのせめぎ合いです。どちらも衛星の大きさに応じてスケールするため衛星の半径は相殺されます。これが、限界距離が衛星の大きさではなく密度に依存する理由です。
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したがって密度の比だけが関係し、それも立方根として作用するため、値は大きく緩和されます。地球の密度は月の1.65倍であり、その立方根は1.182です。
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主星の半径と流体の定数を掛け合わせます。計算結果は地球の中心から18 368 kmとなります。
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地球の半径を引くと標高(高度)は約12 000 kmとなり、パネルの表示値と一致します。
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剛体の定数は流体の2.44に対して1.26です。固体の物体は破壊されるまで変形に耐えるのに対し、流体はまず変形して引き伸ばされ、それによって物体にかかる潮汐力の差がさらに拡大するという、剛体にはない暴走プロセスが生じるためです。
解答
ツールに表示される密度比は1.182、流体ロッシュ限界は1.837 × 10⁴ km、剛体ロッシュ限界は9.485 × 10³ kmです。同じ問いから得られる二つの答えには1.94倍の開きがあります。月の軌道半径は384,400 kmで、流体ロッシュ限界の約21倍もあるため、破砕されるおそれはありません。一方、土星の環は土星のロッシュ限界の内側にあります。衛星にならず環として存在する理由は、これで説明されるのが一般的です。土星のプリセットを選ぶと、氷天体に対する流体ロッシュ限界は1.254 × 10⁵ kmと表示されます。A環の外縁は136,800 kmに位置します。明るい環の大部分はこの限界の内側に収まり、一部だけが外側にあります。
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参考文献 (1)
- Insight block 3 — the grooves on Phobos read as tidal stress fractures: T. A. Hurford et al., "Tidal disruption of Phobos as the cause of surface fractures." Journal of Geophysical Research: Planets 121(6), 1054–1065, 2016.