地図投影のゆがみラボ

同じ地表区画を極へ動かし、平面地図が何を犠牲にするか確かめましょう。

インタラクティブシミュレーションを読み込んでいます...

ゆがみは欠陥ではなく代償 🖖

球体をゆがみなしに平面へ移すことはできません。メルカトル図法は東西と南北を同じ比率で伸ばして局所的な角度を保ちますが、面積は sec²(緯度) で増えます。正積図法は東西へ伸ばすのと同じだけ南北を縮めて面積を保ちます。面積・角度・距離・方向をどこでも同時に保つ平面世界地図はなく、投影法を選ぶとは問いに必要な約束を選ぶことです。

航海者が拡大を受け入れた理由 🖖

メルカトル図法では、方位角を一定に保つ等角航路は直線として描かれる。そのため、地球上で最短経路になるとは限らないものの、定規とコンパスで針路を引けるようになった。大圏航路は等角航路より長くなることがなく、赤道と子午線以外ではメルカトル図上で曲線になる。この図法が解決しようとしたのは航海上の問題であって、国土の大きさを比べることではない。

すべての地図を監査する小さな円 🖖

格子上の楕円はティソーの指示楕円です。地球上の微小な円を投影したものと考えます。円形のままなら局所的な角度が保存され、楕円の面積が等しければ面積が保存されます。大きさと扁平さが、投影のゆがみを目に見える指紋に変えます。

全プロセスの詳細解説

  1. 北緯 74.5° におけるグリーンランドと、すべての投影法がどこかに割り振らなければならない1つの数値 6 ステップ

    グリーンランドの面積は 2.166 百万 km² であり、北緯 74.5° 付近に位置する。メルカトル図法でそれがどのように表示されるかを求めよ。次に、その緯度における3つの投影法すべてを比較し、それらに共通する性質を見つけよ。

    1. メルカトル図法は角度を保つように作られており、その条件からほかの性質も決まる。緯度 φ の緯線上では、経度1度に相当する地表距離が cos φ 倍に縮んでいる。したがって局所的な形を正しく保つには、地図の東西方向を 1/cos φ = sec φ 倍に引き伸ばさなければならない。

    2. 74.5° では cos φ = 0.26724 なので、sec φ = 3.742 となる。この緯度では、東西方向の距離がすべて実際の 3.742 倍に描かれる。

    3. 角度を保つには南北方向も同じ倍率で引き伸ばす必要がある。そのため面積には sec φ が二度かかり、sec² φ = 14.002 となる。パネルではこれを 14.00 に丸めている。

    4. 実際に計算してみよう。2.166 × 14.002 = 30.33 百万 km² だから、メルカトル図法ではグリーンランド中央部の緯度にある領域が実面積の 14 倍に描かれる。形状比は 1 のままなので、どの一点を見ても形に不自然さはない。それでも、国土は緯度 24 度にわたって広がり、両端で縮尺が異なるため、全体としては湾曲する。

    5. 次に、同じ緯度における他の2つの図法を見る。等積図法は、東西方向が 3.742 倍に拡大する一方で南北方向を 0.2672 倍に圧縮することで、面積を 2.166 に保つ。したがって、その形状比は 3.742 ÷ 0.2672 = 14.00 となる。プレート・キャレ図法は南北方向を変化させない。面積倍率は 3.742、形状比も 3.742 である。

    6. それぞれのペアを掛け合わせる。メルカトル図法は 14.00 × 1、等積図法は 1 × 14.00、プレート・キャレ図法は 3.742 × 3.742 となる。3つともすべて 14.00 であり、14.00 は最初の数値である sec² φ と一致する。

    解答

    グリーンランドは 30.33 百万 km² として表示され、この緯度ではどの図法でも全体のひずみは同じ 14.00 になる。選べるのは、そのひずみをどこに配分するかだけだ。ここで扱う三つの円筒図法では、面積の誤差と形状の誤差の積がいずれも sec² φ になる。したがって地図について問うべきなのは「ひずんでいるか」ではなく、「作図者がどのひずみなら許容できると判断したか」である。メルカトル図法はひずみをすべて面積に振り分け、形状には振り分けない。一定の方位角を保つ針路が直線になり、国土の面積が不正確でも航海の安全には影響しないので、航海者の目的にかなっている。正積円筒図法はひずみをすべて形状に振り分けるため、地域の広さを比較する地図に向く。正距円筒図法は両者に均等に配分し、この三つのうち、どの性質についても最良ではない。ただし、経度と緯度をそのまま x と y にできる点はコンピュータにとって有用である。緯度を 60° にすると計算は割り切れる。sec 60° = 2 なので全体のひずみは 4 となり、それぞれの図法がその 4 を異なる仕方で配分する。

  2. 世界の12分の1に、メルカトル図法の紙面の半分 6 ステップ

    緯度 78.2° において、パネルはメルカトル図法の東西方向の伸びを 4.89、面積倍率を 23.91 と表示する。いずれも局所的な値である。この緯度が紙面のどこに描かれるかを求め、そのうえで紙面がどう配分されているかを判断せよ。

    1. 表示された二つの数値は、どちらも小さな一区画についての値である。緯度 78.2° にある地表の小片がどれだけ拡大されるかを述べているだけで、その小片が紙面のどこに描かれるかについては何も語らない。

    2. 位置とは、その下にあるすべての伸びを積み上げたものである。北へ dφ 進む一歩は地表では一定の距離を占め、紙面では sec φ 倍の長さに描かれる。したがって紙面の y 座標は、パネルが表示しているまさにその割合で増えていく。

    3. この積分には閉じた形があり、それこそメルカトル自身の作図法が覆い隠しているものである。78.2° では 2.270 となる。

    4. 極では y が無限大に発散するため、紙面はどこかで切らねばならない。この地図のように 85° で切ると半分の高さは 3.131 となり、スヴァールバルの緯度は下から 72.5% の位置に来る。

    5. では、ちょうど高さの半分に来るのはどの緯度か。同じ式を半分の高さで逆に解くと 66.4° であり、北極圏の境界から 5 分の 1 度以内である。

    6. 次に、その下にある地表を見る。二本の緯線に挟まれた面積は正弦の差に比例するため、この紙面の上半分、すなわち 66.4° より北にあるものは、描かれた地表の 8.0% にすぎない。高さの 17.5% を占める赤道から 30° までの帯には、その 50.2% が入っている。

    解答

    y = 2.270 であり、85° の切り口までの 72.5% の位置にあたる。カードの 4.89 は伸びの割合であり、位置はその積分である。そして紙面の配分を決めているのは積分のほうだ。85° で切った紙面の高さの半分は、66.4° より北にある世界の 8% に与えられ、30° の内側にある世界の半分には 17.5% しか与えられない。グリーンランドの膨張と紙面の割り付けは同じ正割であり、一区画には 2 乗して、紙面には積分して現れているにすぎない。

参考文献 (3)

例題

  • グリーンランドの緯度 - 74.5°ではメルカトルの面積倍率は14.00倍、正積は1.00倍です。
  • 赤道 - 赤道では両図法が面積倍率1.00倍から始まります。
  • ロンドン - 51.5°でメルカトルは面積を2.58倍にします。
  • スヴァールバル - 78.2°でメルカトルは23.91倍に達します。