全プロセスの詳細解説
-
1つの数で決着する大ピラミッドの2つの偶然 6 ステップ
ギザの大ピラミッド:底辺 230.4 m、高さ 146.6 m。斜高、各面積、体積、および側面角を求め、1つの数値で2つの有名な一致に決着をつけよ。
-
斜高は、底面の中心から辺の中点を通って頂点に至る直角三角形の斜辺である。底辺全体ではなく、底辺の半分を用いる点が最も間違いやすいポイントである。
-
側面は底辺 s、高さ ℓ の4つの三角形で構成されるため、4 × ½sℓ は 2sℓ となる。表面積全体を求めるには底面積を加算する。
-
体積は角柱の3分の1であり、この3分の1は近似ではなく、任意の底面を持つあらゆる錐体について厳密に成り立っている。
-
側面角は、上昇をラン(水平距離)の半分で割ることで得られる。セケドはその逆数であり、建設者が実際に作業で用いたのはその数値である。
-
実測されたセケドを、その近傍にある最も単純な分数と比較する。7パームの1キュービットあたり5½ パームは 11/14 であり、8000分の1の精度で一致する。
-
次に、その1つの分数から π の比率を導出する。これはピラミッドに関する独立した事実ではなく 8k であり、8 × 11/14 は偶然にも 2π から 0.04% しか離れていない。
解答
どちらの一致も同じ1つの現象であり、それは建設者が用いた分数、すなわち 11/14 のセケドである。古代エジプト人は傾斜を角度として指定せず、1キュービットの上昇に対して何パームの水平距離(ラン)が進むかで指定した。なお、1キュービットは7パームである。5½ パームを選ぶと、セケドは 11/14 = 0.785714 となり、ピラミッドの実測値 0.785812 と一致する。他の計算結果はすべてこれに従う。周長を高さで割った値はセケドの正確に8倍であり、8 × 11/14 = 6.28571 となって 2π = 6.28319 に対応し、斜高と底辺の半分の比は 1.6185 となって φ = 1.618034 に対応する。π も φ も意図的に組み込まれたわけではない。ロープと下げ振りで縄張りしやすいという理由で選ばれた1つの有理数勾配が、双方を有効数字4桁まで導き出すのである。
-
参考文献 (2)
- Insight block 1 — why the factor of 1/3 cannot be shown with scissors: M. Dehn, "Ueber den Rauminhalt." Mathematische Annalen 55(3), 465–478, 1901 — the negative answer to Hilbert's third problem.
- Insight block 3 — the seked, and the 5½ palms of the Great Pyramid: A. B. Chace, The Rhind Mathematical Papyrus, problems 56–60. Mathematical Association of America, 1927–29.