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音源が動き観測者は静止 — 典型的なサイレン
わかっていること: 音源は空気中を vₛ で進み、あなたは静止している。変わるのは分母だけで、音源は前方で自分の波面を追いかけ、後方では波面を引き伸ばす。
式: f′ = f₀ v / (v − vs)
計算例: f₀ = 700 Hz、vₛ = 30 m/s、v = 343 m/s → 近づくとき 700 × 343/313 = 767 Hz、遠ざかるとき 700 × 343/373 = 644 Hz
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ドップラー効果 — 動いているのが誰かで使う式が決まる
音源と聞き手の距離が変わると音の高さが変わります。ただしどの式を使うかは、そのどちらが動いているかで決まります。音は空気の中を伝わり、空気は特別な基準系だからです。順に三つを問います。音源は動いているか、観測者は動いているか、そして音源は自分の作る波より速いか。光はまったく媒質を持たないので、別の答えが必要です。
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わかっていること: 音源は空気中を vₛ で進み、あなたは静止している。変わるのは分母だけで、音源は前方で自分の波面を追いかけ、後方では波面を引き伸ばす。
式: f′ = f₀ v / (v − vs)
計算例: f₀ = 700 Hz、vₛ = 30 m/s、v = 343 m/s → 近づくとき 700 × 343/313 = 767 Hz、遠ざかるとき 700 × 343/373 = 644 Hz
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わかっていること: 音源も観測者も空気中を動いている。観測者の速さは分子に、音源の速さは分母に入り、入れ替えても同じ答えにはならない。
式: f′ = f₀ (v + vo) / (v − vs)
計算例: f₀ = 500 Hz、vₛ = 50 m/s、vₒ = 10 m/s、v = 343 m/s → 近づくとき 500 × 353/293 = 602 Hz、遠ざかるとき 500 × 333/393 = 424 Hz
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わかっていること: vₛ ≥ v なのでマッハ数 M = vₛ/v は 1 以上。分母 v − vₛ は 0 に近づき、やがて負になる。前方の振動数の式は意味を失う。
式: M = vs/v ≥ 1; sinθ = 1/M
計算例: vₛ = 400 m/s、v = 343 m/s → M = 1.17、波面は半頂角 sin θ = 1/M の円錐に積み重なる → θ = 59°
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わかっていること: 波は音ではなく光。基準系を定める空気がないので「どちらが動いているか」は意味を持たず、古典的な式は近似にすぎない。
式: f′ = f₀√((1 − β)/(1 + β))
計算例: f₀ = 600 THz が 5 × 10⁷ m/s で遠ざかる(β = 0.167)→ 古典式では 514 THz、相対論では 507 THz。すでに 1.4 % の差
この型を開く: 赤方偏移空気中を 30 m/s で移動する 700 Hz のサイレン。前方と後方の周波数を求め、観測者ではなく音源が移動していることが影響するかどうかを判定せよ。
前方へ移動する音源は、各波の山を前の山により近い位置で放つため、前方の波長は音源が 1 周期の間に移動した距離だけ短くなる。一定の波速をその短くなった波長で割る。
後方では、符号を逆にして同じ論理を適用する。分子ではなく分母が変化していることに注意されたい。波速は空気によって決定され、音源の運動にはまったく無関係である。
2 つの周波数変化を比較する。これらが異なるのは 1/(1−x) と 1/(1+x) が鏡像関係にないからであり、その差はマッハ数の 2 次の項となる。
今度は音源を静止させ、代わりに観測者を移動させる。速度は分子に入り、2 つの周波数変化は完全に対称となって、その平均値は放射された周波数に等しくなる。
これら 2 つの記述がどれほど乖離するかを左右するのがマッハ数である。0.087 では両者は 1% 以内で一致する。差異は 2 次的であるため、ここではほとんど現れないが、Mach 1 付近では決定的なものとなる。
解答
767.1 Hz と 643.7 Hz ――そしてはい、影響する。2 つの周波数変化は等しくない。前方の +67.1 Hz に対し後方は −56.3 Hz であり、平均は 700 ではなく 705.4 になる。代わりに同じ 30 m/s を観測者の運動として計算すると 761.2 と 638.8 が得られ、その平均はちょうど 700 になる。相対速度は同じでも答えが異なるのは、音には媒体が存在し、どちらがそこを移動しているかを空気は知っているからである。ここが音響学と相対性理論の分かれ目である。光には媒体がなく、相対速度のみが残るため、相対論的ドップラーの公式はその構造上対称である。ここでの非対称性は速度とともに増大し、Mach 0.5 では前方の周波数が 2 倍になり、Mach 1 では分母が 0 に達する。これは無限に高い音調ではなく、衝撃波面を意味する。