全プロセスの詳細解説
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500,000の都市が1年間に飲む水のリットル数 7 ステップ
人口500,000人の都市が1年間に消費する飲み水の量は何リットルでしょうか。すべての数字を推測し、その推測がどのような誤差を生むかを計算してみてください。
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まずは計算の連鎖を組み立てます。シャワーなどの生活用水は除外し、飲み水だけに絞りましょう。一人一日あたり約2リットル、365日、そして五十万人です。
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三億六千五百万リットル。では、それぞれの要素にはどの程度の誤差が許容されるでしょうか。人口は国勢調査の数字なので、×1.2とします。2リットルという数字は純粋な推測です。3リットル飲む人もいれば1.3リットルの人もいるため、こちらは×1.5と見積もります。一年の日数は正確です。
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誤差が×kの各要素は、対数のばらつきに対して ln(k)/√3 の寄与をもたらします。そして、独立した寄与は二乗和の平方根として加算されます。
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標準偏差一つ分は係数1.3に相当します。したがって誠実な答えは365百万リットル前後となり、ここから30%以上外れることはまずないと考えてよいでしょう。
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これを、直感的な懸念と比べてみてください。もし二つの推測が同じ方向に外れたなら、誤差は 1.2 × 1.5 = 1.8 となります。しかし実際のばらつきは 1.3 です。この二つの数字の差にこそ、わざわざ推定を行う意義があるのです。
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この √n の論法が成り立つには、誤差が独立であることが不可欠です。もし古いデータから人口を推定し、同じデータを世帯数の計算にも使ったとしたらどうなるでしょうか。あなたは一つの間違いを二度犯したことになり、誤差が互いに打ち消し合うことはありません。
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これこそが、フェルミ推定が内側からは気づけない失敗のパターンです。だからこそ、この手法は異なる場所から要素を引いてくることを求めるのです。国勢調査、生理学的な比率、カレンダー。独立して間違える可能性のある、三つの情報源です。一つの情報源を三回使っても紙の上では同じように見えますが、そこから導かれる誤差範囲は単なる幻想にすぎません。
解答
約365百万リットルであり、30%以上外れる可能性は低いでしょう。最悪のケースは1.8でしたが、実際の誤差範囲は1.3です。この差こそが手法の成果なのです。ツールがあなたの代わりに確認できない唯一の点は、その推測が本当に独立していたかどうかです。
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一生の心拍数、そしてネズミは本当に少ないのか 7 ステップ
人間の心臓が一生に何回打つのか、そしてその答えの幅がどれほど広いのかを求めてください。そのうえで、ネズミの心拍が人間より本当に少ないのか、それともそう見えるだけなのかを判断しましょう。
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五つの行を、好きな順に掛け合わせます。毎分 70 回を 78 年分で、およそ 2.9 × 10⁹ です。
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五行のうち間違えうるのは二行だけです。1 時間の分数、1 日の時間数、1 年の日数はいずれも定義であり、不確実性の割合の列はそれぞれに 0% を割り当てます。残りの心拍数と寿命が 50% ずつを引き受けます。五つの要素が、二つ分の不確実性しか持たないのです。
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標準偏差一つ分は係数 1.16 にあたり、パネルはこれを ×1.2 に丸めます。二つの推測が同時に同じ向きへ外れると ×1.4 になりますが、どちらも傾向ではなく上限・下限として宣言されているため、これは裾ではなく壁です。
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したがって答えは 20 億から 41 億の間にあり、それ以外のどこにもありません。
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次に、同じ五行を別の二種類の動物で走らせます。三つの定義はそのまま、二つの推測だけが変わります。毎分 600 回で 2 年生きるネズミ、毎分 30 回で 60 年生きるゾウです。
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ゾウの二つの推測は人間のものより緩いので、それぞれ ×1.5 を認めましょう。するとゾウの範囲は 2.1 × 10⁹ まで届き、人間の範囲は 2.0 × 10⁹ から始まります。両者は接してしまい、この比較では何も決まりません。
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そこで幅を締めます。心拍数も寿命もどちらも測定可能ですから、誰かが調べたことのある動物なら ×1.2 は誠実な値です。するとゾウの上限は 1.4 × 10⁹、人間の下限は 2.0 × 10⁹ となり、範囲は離れます。
解答
およそ 2.9 × 10⁹ 回。誠実な範囲は 2.0 から 4.1 × 10⁹ です。 五行のうち三行は定義であり、疑いをまったく背負いません。だからこそ五つの要素がここでは二つのようにふるまいます。人間がネズミやゾウより数倍多くの拍動を得るのは事実ですが、推定がそう言えるのは、その動物自身の推測を ×1.2 まで締めてからです。×1.5 では範囲が重なり、二つの点推定の差には何の意味もありません。二つの推定の差を信じる前に、どんな場合でも問うべきことです。
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学習の道すじ
桁の概念
参考文献 (2)
- Why independent errors combine in quadrature rather than accumulating Taylor, J. R. (1997). An Introduction to Error Analysis: The Study of Uncertainties in Physical Measurements (2nd ed.). University Science Books — Chapter 3, on propagation for products and quotients.
- The piano-tuner problem itself Weinstein, L. and Adam, J. A. (2008). Guesstimation: Solving the World's Problems on the Back of a Cocktail Napkin. Princeton University Press.