循環小数

分数を入力してから、底を変えてみてください。10 進数では 1/3 は永遠に続き、1/5 は止まります。ところが 12 進数では、この立場が入れ替わります。その背後にある法則は厳密で、素因数が鍵を握っています。

インタラクティブシミュレーションを読み込んでいます...

十二進数では三分の一がすっきりする 🖖

10進法の1/3を押し、次に12進法の1/3を押してください。同じ分数なのに、前者はどこまでも続き、後者は0.4で終わります。今度は12進法の1/5を押すと、結果が逆になります。つまり、分数が有限小数になるかどうかは、その分数だけでは決まりません。既約分数p/qがb進法で有限小数になるための必要十分条件は、qのすべての素因数がbを割り切ることです。10 = 2 × 5なので、有限小数になりうる分母は、2と5だけから作られる数に限られます。分母が2、4、5、8、10、20のものをはじめ、この二つの素数だけを因数にもつ数です。見覚えのある並びでしょう。暗記させられた、あの一覧です。

二つの素数、二つの異なる役割 🖖

六分の一は 0.1666… となります。二度と現れない桁が一つあり、その後に 6 が永遠に続きます。六は 2 × 3 ですが、これら二つの素数は異なる仕事をしています。2 は十を割り切るため、循環しない部分を作り出します。3 は割り切れないため、循環部分を作るのです。次に 7/12 を試してみてください。十二は素因数として 2 を二つ持っており、割り算でそれらを使い切るのに二ステップかかるため、循環前の部分は二桁になります。つまり、循環前の長さは、共有する素数の個数ではなく、それらを使い切るまでのステップ数で決まります。だからこそ、10 進数では 1/8 は循環前が三桁に、12 進数では二桁になるのです。

なぜ 1/7 は同じ六桁を繰り返すのか 🖖

7で割ったとき、0でない余りは6通りしかありません。6段階進むまでには、どれか一つの余りが必ず再び現れ、そこから先の数字は同じ並びを繰り返します。上の環が表しているのは、割り算の途中で現れうる余りのすべてです。そして循環節の長さがq − 1を超えることはありません。1/7では、出発点に戻るまでに6個すべての余りを通ります。142857があの鮮やかな芸当を見せる理由です。1/13では環の半分、12個のうち6個が空いたままで、076923が得られます。割り算は同じ余りを順にたどるので、1ではなく2から始めても、同じ環の少し先から出発するだけです。2/7 = 0.285714。3/7 = 0.428571。同じ6個の数字が巡回しています。100未満では、条件を満たす23個の素数のうち9個が10進法でこの性質をもちます。7、17、19、23、29、47、59、61、97です。12進法では8個あり、両方に含まれるのは7と17だけです。

全プロセスの詳細解説

  1. 1/13が循環する桁数 7 ステップ

    1/13 の循環節は何桁でしょうか? これは割り算を始める前に答えることができます。

    1. そもそも本当に循環するのでしょうか。十三は素数であり十を割り切らないため、底と共有する素因数はありません。約分されて消えるものはないので、循環しない部分は存在せず、最初の桁からすぐに循環が始まります。

    2. その長さは、余りが 1 になる最小の十の累乗です。十の累乗をたどり(13 を法とする)、その値に達した瞬間に止めてください。

    3. 六です。まだ何も割り算をしていないのに、サイクルが六桁だとわかりました。では実際に割り算をして、先ほどと同じ六つの数が余りとして現れるのを見てみましょう。

    4. まったく同じ順番で同じ数が現れます。それも当然で、k ステップ目の余りは、10 の k 乗を 13 で割った余りそのものだからです。その上に並んでいる桁の数字が、私たちの求めている答えです。

    5. 昔ながらの確かめ算も有効です。長さ六の純粋な循環部分に分母をかけると、九が六つ並んだ数になります。

    6. 13では12個の余りが候補となり、そのうち6個が使われました。ただし、どの6個でもよいわけではありません。qが素数なら、循環節の長さは必ずq − 1の約数になります。したがって13の場合、ありうる長さは1、2、3、4、6、12だけでした。

    7. 素数がこれらの約数のどれに落ち着くのかについては、このツールでも、そして世界の誰にも予測しきれません。100 未満の対象となる二十三個の素数のうち、最大である q − 1 に 10 進数で達するのは九つです。これは約 39% であり、アルティンが予想した定数 0.3739(1927 年)に近い値です。これは現在でも予想のままです。10 を原始根に持つ素数が無数に存在することすら、まだ誰も証明できていないのです。

    解答

    六桁:1/13 = 0.076923 の循環です。割り算をする前に、十の累乗から読み取った通りです。そして 13 は最大長には達していません。6 は 12 の半分でしかないからです。

  2. 五分の一が十進法では止まり、十二進法では終わらない理由 6 ステップ

    1/5(12進数)を読み込んで、循環がどれだけ続くかを求めてください。そのうえで、十二で数える世界がふだんの計算で得をするのか損をするのかを判断してください。

    1. 十進法では五分の一はいちばん易しい分数です。0.2、一桁で終わります。十二は 2 × 2 × 3 であり、五を含みません。ですから約分されるものはなく、割り算の余りが尽きることもありません。判定のカードは循環小数に切り替わり、循環前の桁数は0と表示されます。先に片づける有限部分がないので、循環は最初の桁から始まります。

    2. 長さは、5で割った余りが1になる最小の十二のべき乗です。十二は五の倍数より二つ大きいので、代わりに二のべき乗をたどるほうが速く済みます。2、4、3、1。

    3. 四歩、そして四は q − 1 です。五分の一の循環はこれ以上長くなりようがありません。割り算に使える非ゼロの余りは四つしかなく、この歩みはそのすべてを訪れているからです。ここで付く記章は、十進法で 1/7 が獲得するものと同じです。

    4. 九の検算は底を変えても生き残ります。純粋な循環節に分母を掛けると、循環節のすべての桁が埋まります。十二進法の 2497 は 4,147、その五倍は 20,735、そして 20,735 は 12⁴ − 1 で、十二進法では bbbb と書かれます。十進法なら九が四つ並ぶところに、十一が四つ並ぶわけです。

    5. 次は損得を、議論ではなく数えて確かめます。分母を2から12まで取り、どれが有限小数になるかを問います。二進法と十六進法は三つ。素因数が2しかないからです。0.1 に正確な二進表現がないのも、お金を浮動小数点で扱わないのも、これが理由です。十進法は五つ。十二進法は七つで、三分の一、六分の一、九分の一、十二分の一を手に入れ、その代金として五分の一と十分の一を手放します。

    6. この規則は、ツールが用意していない底についても答えを出します。六十は小さな素数を三つとも含むので、2から12までのうち七分の一と十一分の一を除くすべてが有限になります。十一のうち九つです。確かめるために何かを走らせる必要はありません。六十の素因数だけで足ります。

    解答

    四桁、0.2497 の循環。五分の一が取りうる最長の循環節です。十二進法は数の上で七対五で勝ち、しかも人が実際に行う割り算で勝ちます。一時間の三分の一、円の六分の一、一ポンドの四分の一。手放すのは五分の一と十分の一で、これらが重要に見えるのは、私たちがすでに十で数えているからにすぎません。五分の一が基本的に感じられるのはそれが20%だからであり、百分率は五分の一の性質ではなく十進法の習慣です。

    正直な限界は、どの底も七分の一を救えないことです。そして七分の一は、日常で五分の一と同じくらいの頻度で現れます。どの底を選んでも、日々のどこかの割り算はぎざぎざのまま残ります。勝ち数を数えても決着がつかないのはそのためです。選択が実際になされ、そのまま守られた唯一の例がバビロニアの六十です。四千年たったいまも、時計はそう読まれ、円はそう分けられています。

学習の道すじ

数を書き下すということ

この次に 有理近似

参考文献 (3)
  • The rule the tool implements: when a fraction terminates, and the period as the order of the base Hardy, G. H. and Wright, E. M. (2008). An Introduction to the Theory of Numbers (6th ed.). Oxford University Press — Chapter IX, Decimals.
  • Artin's constant 0.3739558, the density the worked problem compares 9 of 23 against Wrench, J. W. (1961). Evaluation of Artin's Constant and the Twin-Prime Constant. Mathematics of Computation, 15(76), 396–398. doi:10.1090/S0025-5718-1961-0124305-0
  • Why the worked problem ends by saying nobody has proved it Heath-Brown, D. R. (1986). Artin's Conjecture for Primitive Roots. The Quarterly Journal of Mathematics, 37(1), 27–38. doi:10.1093/qmath/37.1.27

例題

  • 1/3(10進数) - 三分の一は最初の桁から循環します。循環前の桁は 0 で、1 桁のサイクルが続きます。十は 2 × 5 であり、3 はそのどちらも割り切りません。
  • 1/3(12進数) - 同じ分数を 12 進数にすると 0.4 となり、止まります。三分の一という数自体は何も変わっていません。十二は 2 × 2 × 3 なので、分母の 3 は約分されて消えるのです。
  • 1/5(12進数) - 五分の一は全く逆の動きをします。10 進数では止まりますが、ここでは循環し、そのサイクルは 4 桁です。これは五分の一が持ちうる最大の長さです。
  • 1/6(両方の性質) - 六分の一は両方の性質を持っています。六は 2 × 3 です。まず 2 が十を割り切ることで循環しない桁が 1 つ生まれ、その後 3 が引き継いで 1 桁のサイクルが始まります。
  • 1/7(有名な例) - 長さ 6 のサイクルは、分母が 7 の場合に取りうる最大の長さです。筆算を進めると、ゼロ以外の余りは 6 種類しかなく、それらをすべて経由して初めて元の余りに戻ります。
  • 1/17(十六桁) - 十六桁の循環節であり、これもやはり最大長です。下の図をたどると、取りうる 16 個の余りをすべて訪れた後に、出発点へ戻ってくることがわかります。