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左端 — 各帯の始まりで標本をとる
標本点: 高さは帯 i の左端 xᵢ で読み取ります。b での値は一度も使いません。
和: Σ f(xi) Δx
小さい n では: [0, 2] 上の x² を n = 4 で計算すると 1.75。真の面積 2.667 に遠く及びません。
この場合を開く: 左端で4分割インタラクティブな数学・理科レッスン (ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧
| 和の極限としての定積分 | |
|---|---|
| 高さを読み取る位置 | |
| 誤差の向き |
レッスン
区間 [a, b] を n 等分し、各小区間で高さ f(xi*) をとって、長方形の面積 f(xi*)Δx を足したものを、f のリーマン和といいます。n → ∞ のときに、この和が近づく値が定積分です。
Δxxᵢ*リーマン和の理論 — 積分の定義そのもの
リーマン和は区間 [a, b] を n 本の帯に分け、各帯にその内部の1つの標本点で読み取った高さを1つだけ与えます。どの点を選ぶか — 左端、右端、中央 — によって、n が小さいうちは答えが変わります。注目すべきは、n を大きくするとどの選び方も同じ数に近づき、その共通の極限こそが定積分の意味だということです。
01
標本点: 高さは帯 i の左端 xᵢ で読み取ります。b での値は一度も使いません。
和: Σ f(xi) Δx
小さい n では: [0, 2] 上の x² を n = 4 で計算すると 1.75。真の面積 2.667 に遠く及びません。
この場合を開く: 左端で4分割02
標本点: 高さは帯 i の右端 xᵢ₊₁ で読み取ります。a での値は一度も使いません。
和: Σ f(xi+1) Δx
小さい n では: 同じ曲線・同じ n で 3.75 対 2.667。左の和が失った分とほぼ同じだけ超過します。
この場合を開く: 右端で6分割03
標本点: 高さは帯の中央で読み取り、どちらの端も特別扱いしません。
和: Σ f(xi + Δx/2) Δx
小さい n では: 同じ曲線・同じ n で 2.625 対 2.667。左右より一桁近い値です。
この場合を開く: 中点で40分割04
標本点: 帯の両端を使い、上辺を両者の間で斜めに結びます。
和: Σ ½[f(xi) + f(xi+1)] Δx
小さい n では: 同じ曲線・同じ n で 2.75 対 2.667。どちらの端点和より良いものの、中点には及びません。
この場合を開く: sin x を台形で中点で高さをとった8個の長方形で、∫₀² x² dx を近似しましょう。 さらに、二つの誤差のある近似値を組み合わせて、正確な値を求めてみましょう。
幅 2 の区間を8等分すると、Δx = 0.25 です。中点則では、各小区間の中央、つまり 0.125、0.375、… で長方形の高さをとります。中点を選ぶことには、見た目以上の意味があります。手順4で、その理由がわかります。
8個の中点をそれぞれ二乗して足し、共通の幅を掛けます。長方形で面積を近似すると決めたこと以外に、ここまでの計算で近似は使っていません。
積分の正確な値は 8/3 なので、近似値は 0.0104167 だけ小さくなっています。このずれの大きさには、理由があります。
中点則の誤差は −(b − a)h²f″(ξ)/24 です。x² の二階微分はどこでも 2 なので、ξ がどこにあるかは関係ありません。誤差の範囲だけでなく、誤差そのものが決まり、−1/96 となります。表示された符号つき誤差と、最後の桁まで一致します。
台形則の誤差は逆向きで、大きさはちょうど2倍です。中点の長方形には曲線からはみ出す部分と届かない部分があるのに対し、下に凸の曲線では、台形の上辺となる弦は全体が曲線の上にあります。中点和と台形和を 2:1 の割合で混ぜると、誤差が打ち消し合います。
解答
中点則の近似値は 2.65625、積分の値は 2.666667 です。また、x² は [0, 2] で増加するので、左端和 2.1875 と右端和 3.1875 の間に積分の値が入ります。ここで覚えておきたいのは、最後の式です。(2M + T)/3 = 8/3 は正確に成り立ちます。8分割のまま、関数値を追加で求める必要もありません。この加重平均がシンプソン則です。トーマス・シンプソンが 1743 年に発表しましたが、ケプラーはすでに 1615 年、ワイン樽の容積を測るために、一つの小区間にこの方法を使っていました。二つの近似法の誤差が一定の比になるため、その比に合わせて組み合わせれば消せるのです。関数を x³ に変えると、中点和は 3.96875、台形和は 4.0625。組み合わせると、正確に 4 になります。シンプソン則は、どの3次関数でも正確な値を与えます。x⁴ に変えると初めて誤差が現れ、正確な値 6.4 から 0.000065 だけずれます。
[1, 2] を4等分し、左端和と右端和で ∫₁² (1/x) dx を近似しましょう。大きすぎるのはどちらでしょうか。積分の値を知らなくても判断できますか。
[1, 2] を4等分すると、各小区間の幅は 0.25 です。左端和では 1、1.25、1.5、1.75 で高さをとり、右端和では 1.25、1.5、1.75、2 でとります。
左端での高さを足し、幅を掛けます。
右端和では f(1) = 1 が抜け、代わりに f(2) = 0.5 が入るので、0.25 × 0.5 だけ小さくなります。
1/x はこの区間で減少するため、各小区間で高さが最大になるのは左端、最小になるのは右端です。左端和は大きすぎ、右端和は小さすぎます。
解答
L₄ = 0.759524 は大きすぎ、R₄ = 0.634524 は小さすぎます。積分の値 ln 2 = 0.693147 は、この間にあります。 区間全体で単調に減少、または増加する関数では、積分の値は必ず左端和と右端和の間に入ります。両者の差は Δx·|f(b) − f(a)| で、この例では 0.125 です。
[0, 4] を4等分し、台形則で ∫₀⁴ √x dx を近似しましょう。近似値は大きすぎるでしょうか、小さすぎるでしょうか。
Δx = 1 です。台形則では五つの分点すべてで高さをとり、内側の三つは2回ずつ足します。
数値を代入します。
左端和と右端和の平均からも、同じ値が得られます。
f″(x) = −¼x−3/2 < 0 なので、√x は上に凸です。どの弦も曲線の下にあり、各台形は曲線との間の細い領域を取りこぼします。
解答
T₄ = 5.146264 は、積分の値より 0.187069 小さくなります。√x が上に凸だからです。 下に凸の曲線では弦が曲線の上に来るため、台形則の近似値は大きすぎます。中点則の誤差は、どちらの場合も台形則と逆向きです。したがって、積分の値は中点和と台形和の間に入ります。
∫₀³ x² dx を n 分割したときの右端和を式で表し、その極限から積分の値を求めましょう。
Δx = 3/n、各小区間の右端は xi = 3i/n なので、i 番目の長方形の面積は (3i/n)²·(3/n) です。
最初の n 個の自然数の平方和は n(n + 1)(2n + 1)/6 です。
具体的な値で式を確かめてみましょう。n = 6 を代入すると 11.375 となり、6分割の右端和と一致します。
分子と分母を n² で割り、n を限りなく大きくします。
解答
∫₀³ x² dx = 9 です。 6分割では 2.375 だけ大きすぎます。一般に、この差は 27/(2n) + 9/(2n²) なので、1/n と同じ速さで小さくなります。これは端点を使う和の誤差に見られる減り方です。
i = 1 から n までの和 Σ (2/n)·√(1 + 2i/n) について、n → ∞ の極限を求めましょう。
Σ f(xi)Δx の形と照らし合わせます。因子 2/n が Δx に当たるので、b − a = 2 です。また、xi = 1 + 2i/n は i = 0 のとき a = 1、i = n のとき b = 3 になります。
つまり、この和は [1, 3] における √x の右端和で、その極限は定積分です。
積分を計算します。
解答
極限は ⅔(3√3 − 1) = 2.797435 です。 同じ和を xi = 2i/n とおいて読むと、[0, 2] における √(1 + x) の右端和とも考えられます。こちらの積分も 2.797435。読み取りが正しいことを、別の形で確かめられます。
∫₋₁² x dx を求め、直線 y = x と x 軸で囲まれた部分の面積と比べましょう。6分割の左端和とも比べてみましょう。
直線は [−1, 0] では x 軸の下、[0, 2] では上にあります。二つの三角形の面積は、それぞれ ½ と 2 です。
積分では軸の下の三角形を負として数えますが、面積を求めるときは正として数えます。
幅 0.5 の6分割で左端の高さをとると、−1、−0.5、0、0.5、1、1.5 です。最初の二つは負なので、和から差し引かれます。
解答
∫₋₁² x dx = 3/2、一方、直線と軸で囲まれた部分の面積は 5/2 です。 リーマン和は f(xi*)Δx を符号ごと足すため、前者に近づきます。面積を求めるには |x| を積分します。左端和 0.75 が小さすぎるのは、直線が右上がりだからです。中点和は、どの n でも正確に 1.5 になります。直線の下では、中点で高さをとった長方形と台形の面積が等しいためです。
車の速さを t = 0、2、5、7、10 s で測ると、それぞれ 0、8、14、17、20 m/s でした。この 10 秒間の移動距離を、左端和、右端和、台形則で近似しましょう。
各小区間の幅は 2、3、2、3 s と不揃いです。長方形の面積は、それぞれの幅と高さの積なので、共通の Δx を和の外に出すことはできません。左端和では、各小区間の初めの速さを使います。
右端和では、各小区間の終わりの速さを使います。
台形則では、各小区間の両端の速さを平均します。幅が不揃いでも、結果は左端和と右端和の平均になります。
解答
L = 103 m、R = 152 m、T = 127.5 m です。 表の速さは一度も減少していません。測定と測定の間でも単調に増加していたなら、移動距離は 103 m と 152 m の間にあります。ただし、表だけではそこまで保証できません。測定の合間にブレーキを踏んだとしても、この五つの値から作る和には、その変化が表れないからです。
学習の道すじ