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微小角の場合 — 長さと重力、それだけ
わかっていること: 数度の振れで、sin θ ≈ θ が成り立つ範囲。周期は T = 2π√(L/g) で、そこに質量も振幅も現れません。
周期: T = 2π√(L/g)
計算例: 地球で L = 1 m、振れ 10° → T = 2π√(1/9.81) = 2.006 s
このケースを開く: 1m・地球インタラクティブな数学・理科レッスン (ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧
振り子 — 周期を変えるものと、変えないもの
振れが小さいとき周期は T = 2π√(L/g) であり、目を引くのはそこに入っていないものです。質量と、どれだけ引いたか。効くのは長さと現地の重力だけで、しかもどちらも平方根としてしか効きません。この無関係さこそが振り子を三世紀ものあいだ世界の時計にしました。そしてこれは近似であり、振れが広くなると崩れはじめます。
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わかっていること: 数度の振れで、sin θ ≈ θ が成り立つ範囲。周期は T = 2π√(L/g) で、そこに質量も振幅も現れません。
周期: T = 2π√(L/g)
計算例: 地球で L = 1 m、振れ 10° → T = 2π√(1/9.81) = 2.006 s
このケースを開く: 1m・地球02
わかっていること: 同じ長さを別の場所で。T は 1/√g で効くので、重力が弱ければ周期は長くなり、時計は遅れます。
周期: T ∝ 1/√g
計算例: 同じ 1 m の振り子を月で、g = 1.62 m/s² → T = 4.937 s、地球の約 2.46 倍
このケースを開く: 1m・月03
わかっていること: ここでも平方根、今度は L に効きます。長さを 4 倍にすると周期は 2 倍。周期を 2 倍にしたければ長さを 4 倍にするしかありません。
周期: T ∝ √L
計算例: 地球で L = 4 m → T = 2π√(4/9.81) = 4.012 s、1 メートルのちょうど 2 倍
このケースを開く: 4m・地球04
わかっていること: およそ 15° を超えると sin θ ≈ θ の近似は使い物にならなくなり、真の周期は振幅とともに伸びます。単純な式はそこから答えではなく下限になります。
周期: T = T₀(1 + k²/4 + …)
計算例: L = 1 m を 75° から放すと、正確な周期は 2.241 s。微小角の式が与える 2.006 s より 11.7 % 長い
このケースを開く: 大きな角度振幅 20° で放たれた長さ 1 m の振り子の周期を求め、教科書の公式がどれほど誤っているかを確かめよ——教科書の公式では正しい答えが得られないためである。 g = 9.81 m/s² とする。
復元トルクは sin θ に比例するため、単振動とはならない。有名な公式は sin θ を θ に置き換えることで初めて現れるが、これは近似であって導出ではなく、それ以降のすべてがこの近似を引き継いでいる。
この置き換えによって方程式は単振動子のものとなり、周期が導かれる。式に含まれていないものに注目してほしい。質量と振幅である。この両者が現れないことは、振り子自体の性質ではなく、近似がもたらした結果である。
厳密な周期は楕円積分で表されるが、その級数展開を見れば近似の精度がどれほど急速に落ちるかがわかる。補正項は、ラジアンで表した振幅角の 2 次の項となる。
これを計算する。上のシミュレーターが表示する値がこれであり、教科書の公式ではなく補正された周期が用いられている。
最大速度はエネルギー保存のみから得られる。落下高度 ℓ(1−cos θ₀) が運動エネルギーに変換されるためであり、ここには一切の近似を必要としない。
解答
教科書の 2.006 s に対し、2.021 s である。 0.76% の開きはわずかに見えるが、ノイズではない。微小角の公式に基づいて設計され、20° で振れる時計は、約 1 日あたり 11 分 遅れる。これこそが、振り子時計が小さな振幅で運用される理由であり、1656 年にホイヘンスがあえてサイクロイド懸垂の考案に心血を注いだ理由でもある——彼は、円軌道の振り子が等時的ではないことを見抜いていたのだ。誰もが覚えている振幅からの独立性は近似の性質であり、振り子そのものの性質ではない。
学習の道すじ