カイ二乗と残差マップ

セルの度数を変更すると、有意性と残差のホットスポットが即座に更新される様子を確認できる。

インタラクティブシミュレーションを読み込んでいます...

どのセルが適合を壊したかは残差が教える 🖖

カイ二乗統計量は表全体から得られる一つの数値で、どこにずれがあるかまでは示しません。それが見えるのが残差マップです。強い関連を読み込むと、自由度2でχ²は24.3415。寄与が最も大きいのは第1行第1列で、期待度数11.20に対して観測度数20、このセルだけで全体の6.91を占めます。この検定では、どの期待度数もおよそ5以上であることも前提です。疎なデータでは、九つすべてが5未満です。最小値は0.13で、そのセルだけで統計量の65%を占めるにもかかわらず、p値は一見魅力的な0.0521を示します。

関連が実際にどこにあるか 🖖

一つのカイ二乗統計量とそのp値から分かるのは、二つのカテゴリ変数に何らかの関連があるかどうかだけです。具体的な様子は標準化残差マップに現れます。色の付いた各セルは、独立であると仮定した場合に比べて、どの組合せがどれほど多いか、あるいは少ないかを示します。正の残差は予想より多い組合せ、負の残差は予想より少ない組合せです。生の度数の大きさではなく、色が最も強いセルに注目してください。

ピアソンが拒んだフィッシャーの修正 🖖

ここに表示される自由度 (r−1)(c−1) は、激しい統計論争から生まれました。カール・ピアソンは1900年にカイ二乗検定を導入しましたが、自由度を単純なカテゴリ数から求めていました。1922年、ロナルド・フィッシャーは、表自身の周辺度数から推定した期待度数がそれぞれ自由度を1つ消費することを示しました。だからこそ r×c の表は rc−1 ではなく (r−1)(c−1) になります。ピアソンは生涯この修正を拒み続けましたが、正しかったのはフィッシャーで、その式をここのすべての表が使っています。

カイ二乗 — 関連はあるのか、そもそも検定は成り立つのか

あなたはどのカイ二乗のケースにいますか?

検定は、観測された表を、独立なら生じたはずの表と比べます。期待度数 = 行合計 × 列合計 ÷ 総計。統計量はそのずれの二乗を足し合わせ、標準化残差がどのセルがそれを押し上げたかを告げます。答えるべき問いは順番に二つあります。まず期待度数が検定に意味をもたせるほど大きいか、そのうえで初めて、関連が本物かどうかです。

完全な独立 — 統計量はちょうど 0 E = RiCj/n
小さなカイ二乗 — 偶然が生む範囲に収まる模様 χ² < χ²α
大きなカイ二乗 — そして残差が責任のあるセルを名指しする r = (O − E)/√E
期待度数が小さすぎる — この検定は適用できない E ≥ 5

01

完全な独立 — 統計量はちょうど 0

わかっていること: どのセルも期待度数と一致するので、残差はすべて 0 で、カイ二乗も 0 です。行は列について何も語りません。

統計量: E = RiCj/n

計算例: すべてのセルが 8 の 3×3 表:期待度数もすべて 8、自由度 4 でカイ二乗 = 0、p = 1.000

このケースを開く: バランスの取れた基準例
完全な独立 — 統計量はちょうど 0. どの観測度数も期待度数に等しく、どのセルも何も寄与していません。 どのセルも期待度数と一致するので、残差はすべて 0 で、カイ二乗も 0 です。行は列について何も語りません。
どの観測度数も期待度数に等しく、どのセルも何も寄与していません。

02

小さなカイ二乗 — 偶然が生む範囲に収まる模様

わかっていること: 度数は期待値からずれていますが、標本の揺らぎが与える以上ではありません。カイ二乗は臨界値より下にとどまり、残差はどれも小さいままです。

統計量: χ² < χ²α

計算例: 60 観測の 2×3 表 → 自由度 2 でカイ二乗 = 2.594、p = 0.273。標準化残差の最大は −0.90。

このケースを開く: 弱い依存関係
小さなカイ二乗 — 偶然が生む範囲に収まる模様. セルは期待から少し漂いますが、目立つものは一つもありません。 度数は期待値からずれていますが、標本の揺らぎが与える以上ではありません。カイ二乗は臨界値より下にとどまり、残差はどれも小さいままです。
セルは期待から少し漂いますが、目立つものは一つもありません。

03

大きなカイ二乗 — そして残差が責任のあるセルを名指しする

わかっていること: 統計量は臨界値を余裕をもって超えます。次に大事なのは p 値ではなく、どのセルがそれを生んだかで、残差の表がそれに直接答えます。

統計量: r = (O − E)/√E

計算例: 同じ 2×3 の形で 60 観測 → 自由度 2 でカイ二乗 = 24.342、p = 0.000005、最大のセルの標準化残差は +2.63

このケースを開く: 強い関連
大きなカイ二乗 — そして残差が責任のあるセルを名指しする. 2 つのセルは期待をはるかに上回り、2 つははるかに下回ります。関連には向きがあります。 統計量は臨界値を余裕をもって超えます。次に大事なのは p 値ではなく、どのセルがそれを生んだかで、残差の表がそれに直接答えます。
2 つのセルは期待をはるかに上回り、2 つははるかに下回ります。関連には向きがあります。

04

期待度数が小さすぎる — この検定は適用できない

わかっていること: カイ二乗はそれなりに大きな期待度数を必要とする近似です。期待度数が微小なとき、報告される p 値は、そこに何と出ていても信用できません。

統計量: E ≥ 5

計算例: たった 8 観測の 3×3 表 → 9 個の期待度数がすべて 5 未満で、最小は 0.13。カイ二乗 = 9.389 は p = 0.052 を与えますが、この数字は使うべきではありません。

このケースを開く: 疎な警告ケース
期待度数が小さすぎる — この検定は適用できない. 9 つのセルに 8 観測。期待度数は近似するにはあまりに小さすぎます。 カイ二乗はそれなりに大きな期待度数を必要とする近似です。期待度数が微小なとき、報告される p 値は、そこに何と出ていても信用できません。
9 つのセルに 8 観測。期待度数は近似するにはあまりに小さすぎます。
参考文献 (2)

全プロセスの詳細解説

  1. 手計算による2×3分割表の検定全体とp値 5 ステップ

    2×3 の分割表により、自由度 2 で χ² = 2.5943、p値は 0.2733 となる。この自由度であれば数表を一切必要としない p値も含め、検定全体を手計算で求めよ。

    1. 期待度数は2つの変数が独立であると仮定して算出するため、各セルは「行合計 × 列合計 ÷ 総計」となる。最小の期待度数は 8.5 であり、近似の信頼性が損なわれる目安の値である 5 を十分に上回っている。

    2. 各セルは、偏差の二乗を期待度数で割った分だけ統計量に寄与する。E で割ることで絶対的な乖離が比較可能な相対値へと変換される。11件中3件のズレは、1100件中3件のズレよりも大きな意味を持つためである。

    3. 自由度は、周辺合計(行合計・列合計)が固定された際に自由に値を埋められるセルの数を表す。行と列の合計があらかじめ与えられていれば、2つのセルを決めれば残りのセルはすべて自動的に定まる。

    4. 自由度 2 は特別なケースである。このときカイ二乗分布は単なる指数分布となり、p値は e を統計量のマイナス半分で累乗した値となる。数表もソフトウェアも一切不要である。

    5. 統計量の合計を見るよりも、その内訳を確認する方がはるかに有用である。中央の列が全体の 63.1% を占めており(8対11のセルおよび14対11のセル)、仮に何らかの差が生じているとすれば、まさにこの場所である。

    解答

    ツールには、χ² = 2.5943自由度 = 2p = 0.2733、最小期待度数 8.5 と表示されます。p値が0.27なら、関連があるとはいえません。ただし、独立である証拠にもなりません。観測数60の分割表では、さほど大きくない効果なら容易に見えなくなるからです。ここで身につけたいのは、最後の見方です。カイ二乗値の合計だけではほとんど何もわかりませんが、セルごとの寄与を見れば、どこに注目すべきかがわかります。「強い関連」のプリセットをクリックしてみましょう。中央の列の寄与が消え、四隅のセルだけで総和の99.5%を占める様子を確認できます。

学習の道すじ

データの「差」はいつ本物になるのか

この次に サンプルサイズ

例題

  • 弱い依存関係 - 自由度2でchi² = 2.5943、p = 0.2733。標準化残差の最大絶対値も0.905にすぎません。独立性からのずれはまったく見られません。
  • 強い関連 - 自由度2でchi² = 24.3415、pは0.00001未満です。寄与が最も大きいのは第1行第1列。独立なら11.20と予想されるところで観測度数は20、残差は+2.63です。
  • 疎な警告ケース - p = 0.0521で、有意水準まであとわずかに見えますが、意味のある結果ではありません。九つの期待度数がすべて5未満で、最小値は0.13。そのセルだけで統計量の65%を占めています。
  • バランスの取れた基準例 - すべてのセルが8なので、期待度数もすべて8、残差はすべて0です。chi²は正確に0、p = 1。このツールで唯一の完全な一致です。