01
除去可能な穴 — 両側は一致し、f(a) だけがない
わかっていること: 左右の極限は等しく有限だが、f(a) は定義されていない。a を代入すると 0/0 になり、約分できる因子もない。
判定: L⁻ = L⁺ ≠ f(a)
計算例: f(x) = sin(x)/x、a = 0 → f(0) は 0/0 だが、f(±0.001) = 0.99999983 → 極限 = 1
この型を開く: sinc:sin(x)/xインタラクティブな数学・理科レッスン (ノ◕ヮ◕)ノ*:・゚✧
| 左右の極限が同じ有限の値なら、極限が存在する | |
|---|---|
| aで連続 | |
| 正弦関数の微分を支える極限 |
レッスン
x → aのときlim f(x) = Lとは、x ≠ aのままxをaに十分近づければ、f(x)をLにいくらでも近づけられるという意味です。f(a)の値は関係ありません。定義されていなくても、Lと異なる値でもかまいません。
aLL⁻, L⁺h極限の理論 — x が a に近づくときグラフは何をするか
極限が問うのは、x が a に近づくとき f がどこへ向かうかであり、a での f の値ではありません。まず左右の片側極限を読み取ります。一致すれば極限は存在し、あとは f(a) がその値と合うかどうかだけです。一致しなければ、そのずれ方 — 段差、発散、終わらない振動 — が型の名前になります。
01
わかっていること: 左右の極限は等しく有限だが、f(a) は定義されていない。a を代入すると 0/0 になり、約分できる因子もない。
判定: L⁻ = L⁺ ≠ f(a)
計算例: f(x) = sin(x)/x、a = 0 → f(0) は 0/0 だが、f(±0.001) = 0.99999983 → 極限 = 1
この型を開く: sinc:sin(x)/x02
わかっていること: a を代入すると 0/0 になり、分子と分母は共通因子 (x − a) をもつ。
判定: 0/0 → ÷(x − a)
計算例: f(x) = (x² − 1)/(x − 1)、a = 1 → (x − 1)(x + 1)/(x − 1) = x + 1 → 極限 = 2
この型を開く: 約分で求める0/003
わかっていること: 片側極限はどちらも有限だが値が異なる。グラフは a で一方の高さから他方の高さへ段差を作る。
判定: L⁻ ≠ L⁺
計算例: f(x) = |x|/x、a = 0 → 左極限 = −1、右極限 = +1 → 極限は存在しない
この型を開く: 跳躍:|x|/x04
わかっていること: 少なくとも一方の側が限りなく大きくなる。a を代入すると 0 でない数を 0 で割る形になり、x = a に垂直漸近線が立つ。
判定: f → ±∞ at x = a
計算例: f(x) = 1/x、a = 0 → 左からは → −∞、右からは → +∞ → 有限の極限はない
この型を開く: 無限大:1/x05
わかっていること: 関数は有界のままだが、a にどれだけ近づいて見ても、同じ範囲を無限回行き来する。
判定: ∄L, |f| ≤ 1
計算例: f(x) = sin(1/x)、a = 0 → x = 0.001 から x = 0.002 の間でグラフは約 80 周し、[−1, 1] のすべての値を通る
この型を開く: 振動:sin(1/x)x → 3のときの(x² − 9)/(x − 3)の極限を求めましょう。
まず代入すると0/0です。式を変形しましょう。
分子は平方の差なので、因数分解すると分母と同じ因数が現れます。極限ではx = 3そのものを調べないので、約分できます。
残った式は3で連続なので、代入します。
解答
極限値は6です。関数そのものは3で定義されていません。ページにも、極限値は6、aでの値は未定義と、それぞれ表示されます。
x → 0のときの(√(x + 4) − 2)/xの極限を求めましょう。
代入すると、ここでも0/0です。
そのままでは因数分解できません。分子と分母に共役な式√(x + 4) + 2を掛けると、分子が平方の差になり、xを約分できます。
ここで代入します。
解答
極限値は¼です。ページでは、左の列は0.25に上から、右の列は下から近づきます。
x → 0のときのsin(3x)/xの極限を求めましょう。
基本の極限を使うには、sinの中と分母を同じ式にそろえます。3を掛けて3で割ると、
x → 0ならu = 3xも0に近づくので、uについて基本の極限が使えます。
したがって、
解答
極限値は3です。同じ変形により、0でない任意の定数kについてsin(kx)/x → kが成り立ちます。
x → 0のときの(1 − cos x)/x²の極限を求め、ページの表の最終行が0になる理由を説明しましょう。
分子と分母に1 + cos xを掛け、1 − cos²x = sin²xを使います。
これで、各因子の極限がわかります。
x = 10⁻⁸では、cos xと1との差は5 × 10⁻¹⁷です。これは、コンピューターが表せる1とそのすぐ下の数との間隔の半分にも届きません。そのため計算上のcos xはちょうど1となり、分子はちょうど0になります。
解答
極限値は½です。表はx = 10⁻⁵まで0.500000を保ちますが、10⁻⁶と10⁻⁷では値が乱れ、10⁻⁸では0になります。ページは、最も値が安定している行から極限を推定するため、最終行の値ではなく0.5を表示します。
|x − 2|/(x − 2)のx = 2での片側極限をそれぞれ求め、極限が存在するか調べましょう。
2の左側と右側に分けて、絶対値を外します。
左右で異なる値になります。
解答
左極限は−1、右極限は1なので、極限は存在しません。f(2)をどんな値にしても連続にはできません。跳躍不連続です。
x → 1のときの1/(x − 1)²の振る舞いを調べ、1/(x − 1)と比べましょう。
代入すると、分母が0になります。有限の極限にはならないので、どちらの向きに発散するかを調べます。
分母の平方は左右どちらでも正で、0に近づきます。そのため分数の値は左右とも大きくなり、距離が10⁻³の時点ですでに1,000,000です。
左右とも+∞に発散するので、極限を+∞と書きます。平方を外すと、x − 1の符号が1を境に変わり、左右は逆向きに発散します。
解答
1/(x − 1)²は左右とも+∞に発散します。1/(x − 1)は左で−∞、右で+∞に発散するため、無限大への発散という意味でも極限は存在しません。どちらの関数も1では定義されず、そこで連続ではありません。
x → 0のときのx² sin(1/x)の極限を求めましょう。
sin(1/x)は0の近くで振動し続け、極限をもちません。そのため、積の極限をそれぞれの極限の積として求めることはできません。ただし、sin(1/x)の値には上下の限界があります。
各辺に、負にならないx²を掛けます。
上下の式がともに0に近づくので、その間にはさまれた関数も0に近づきます。
解答
極限値は0です。振動は際限なく速くなりながら続きますが、その振れ幅は0に向かって縮んでいきます。
x < 2ではf(x) = kx + 1、x ≥ 2ではf(x) = x²とします。fが2で連続になるようにkを求めましょう。
2で連続になるには、左右の極限がともにf(2)に一致する必要があります。右極限とf(2)は、どちらも4です。
左極限も同じ値になるようにします。
解答
k = 3/2です。それ以外のkでは、グラフは2で跳びます。
x → ∞のときの(3x² + 1)/(2x² − x)の極限を求めましょう。
分母で次数が最も高いx²で、分子と分母を割ります。
分母にxを含む項は、どれも0に近づきます。
解答
極限値は、最高次の係数の比である3/2です。グラフは水平な漸近線y = 3/2をもちます。
任意のεに対してδを具体的に与え、sin x / x → 1を証明しましょう。また、表の有効な二行の値を、表示を見る前に予測しましょう。関数はf(x) = sin(x)/x、近づく先はx → 0です。
正弦関数の級数をxで割れるのはx ≠ 0のときです。極限で調べる範囲では、いつでもこの変形ができます。得られる式にはxの偶数乗しか現れません。そのため、表の左の列と右の列は、どの行でもすべての桁が一致します。
ここでは二項で十分です。x⁴の項はすでに8.33 × 10⁻⁷まで小さくなり、小数第6位には影響しません。
xを10分の1にすると、1との差は100分の1になります。この差はxの二乗に比例して小さくなるのです。「極限が1である」よりも、ずっと詳しいことがわかります。表の二行だけでも、その関係を確かめられます。
ただし、数値で確かめるだけでは証明になりません。級数の残り全体を評価しましょう。|x| ≤ 1では、各項の絶対値が小さくなる交代級数なので、1より後の部分の絶対値は、最初に省いた項の絶対値x²/6以下です。この不等式をxについて解けば、δを探す代わりに式で求められます。
平方根が現れる意味も読み取れます。εを1,000,000分の1に厳しくしても、xに求められる範囲は1,000分の1になるだけです。
解答
表には、x = 0.1で0.998334、x = 0.01で0.999983と表示されます。どちらも、パネルを見る前に級数の四項から求めた値です。δ = √(6ε)を使えば、任意の許容誤差に対して、それを満たすxの範囲が平方根の計算だけで確実にわかります。さらに拡大しても、この保証が崩れることはありません。表で違いが見えなくなる理由も説明できます。xが一行ごとに10分の1になると、1との差は100分の1になります。三行目では、その差は1.6667 × 10⁻⁷で、小数第6位の単位の半分未満です。そのため、三行目とその下の五行はすべて1.000000と表示されます。実際には、x = 0.001での値は0.99999983です。この差を捨てずに調べてみましょう。最初の行の差1.665834 × 10⁻³を0.01で割ると、0.16658となり、1/6に近い値が現れます。よく知られた極限の奥に、もう一つ極限が隠れていました。級数には、その値も初めから現れています。
学習の道すじ