全プロセスの詳細解説
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1ゲートあたり38分で、1日に達成できるDNA回路の深さ 6 ステップ
ストランド置換ゲートが、速度定数 10⁴ M⁻¹s⁻¹ およびトリガー濃度 100 nM で 90% の出力に達する。所要時間を導出せよ。次に、これを1日で何段多段接続できるかを計算し、それが何を制限するかを述べよ。
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応答はトリガーに関して1次である:y = 1 − e^(−kCt)。y = 0.9 とおいて変形すると、1 − 0.9 は10分の一であるため、0.9 は ln 10 = 2.3026 となる。
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したがって t = ln 10 ÷ (kC) となり、ゲートに関するすべての情報はその1つの積 kC に含まれる。変形後の式には、それ以外のものは一切残らない。
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数値を代入する。100 nM は 1 × 10⁻⁷ M であるため、kC = 10⁴ × 10⁻⁷ = 10⁻³ s⁻¹ となり、t = 2.3026 ÷ 10⁻³ = 2,303 s、すなわち 38.4 分となる。
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ここからがパネルでモデル化されていない部分である。パネルは1つのゲートを示しているが、回路とはゲートが直列に接続されたものである。それぞれが直前のゲートの完了を待つと、10個のゲートで 23,026 s、すなわち 6.4 時間かかる。
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発想を逆にして、1日でどれだけの規模が得られるかを考えてみよう。86,400 ÷ 2,303 = 深さ 37.5 ゲートである。1日化学反応を行わせて得られる回路の深さは 37 層であり、それが計算全体であって、毎秒 37 回の演算ができるわけではない。
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両方のノブを現実的な上限である 10⁶ M⁻¹s⁻¹ および 1 µM まで引き上げると、kC は 1 s⁻¹ となり、1ゲートあたり 2.30 s かかる。すると1日での深さは 37,523 ゲートとなり、1,000倍向上するが、10 ps のシリコンゲートなら同じ1日で 8.64 × 10¹⁵ 回をこなす。
解答
1ゲートあたり 38.4 分。したがって1日での深さは 37.5 ゲート、現実的に到達可能な最高の速度でも 37,523 ゲートとなる。 重要な数値は個数ではなく「深さ」である。なぜなら、ストランド置換回路は極めて並列的であると同時に、救いがたいほど直列的だからである。同一の試験管内では1つの層にあるすべてのゲートが同時に動作するが、次の層はその層の反応が終わるまで開始できない。したがって、適切な比較対象はチップの1秒あたりの演算数ではなく、チップのクリチカルパスであり、そこでは1層あたり 2.3 × 10¹⁴ の開きが存在する。これこそが、発表されているDNA回路が浅い理由である。2011年に Qian と Winfree が構築した平方根計算回路はほんの数層で動作し、何時間もかかった。試験管のスケールをいくら拡大しても、この深さを変えることはできない。化学反応は「幅」をコストなしで提供してくれるが、「深さ」の代償は実時間で支払うことになる。
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学習の道すじ
分子で計算する
参考文献 (2)
- Experimental characterization and kinetic modeling of toehold-controlled strand displacement: D. Y. Zhang and E. Winfree, “Control of DNA Strand Displacement Kinetics Using Toehold Exchange.” Journal of the American Chemical Society 131(47), 17303–17314, 2009.
- The scalable Boolean DNA circuit architecture behind the gate examples: L. Qian and E. Winfree, “Scaling up digital circuit computation with DNA strand displacement cascades.” Science 332(6034), 1196–1201, 2011.