レッスン
理論 — 熱伝導方程式
熱伝導方程式 ∂u/∂t = κ ∂²u/∂x² は、ある点の温度が変化する速さは、その点における温度分布の曲率によって決まるということを示しています。つまり、周囲の平均よりも冷たい点は温まり、熱い点は冷えるということです。熱拡散率 κ = k/(ρcp) は、熱伝導率を単位体積あたりの熱容量で割ったものです。両端が 0 に保たれた長さ L の棒において、初期温度分布 f(x) から導かれる解は u = Σ bk sin(kπx/L) e−k²π²κt/L² となります。ここで bk は棒全体にわたる積分 bk = (2/L) ∫ f(x) sin(kπx/L) dx によって求められます。
各記号の意味
u- 位置 x と時間 t における温度(°C)
κ- 熱拡散率(m²/s)。銅では 1.157 × 10−4、炭素鋼では 1.17 × 10−5
τ- κt/L²、方程式が測る時間。同じ初期分布から始まった二つの棒は、同じ τ において同じ形状になります
b_k- 初期温度分布から計算される、正弦波モード k の初期の振幅
全プロセスの詳細解説
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鋼鉄の棒の中心が冷たくなるまでにかかる時間は? 3 ステップ
長さ 1 m の炭素鋼の棒があり、両端は氷につけられ、中央の3分の1が 100 °C になっています。中心の温度が 1 °C を下回るまでにはどれくらいの時間がかかるでしょうか? 時間スライダーは τ = 0.3 で止まってしまうため、そこまで答えには届きません。まずは中央3分の1、炭素鋼を押してみてください。ページ上に b1 と、第1モードが 1/e に減衰する時間が表示されます。
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中心温度が 1 °C に達するずっと前に、第1モード以外のすべてのモードは消滅しています(τ = 0.1 の時点ですでに分布は単一のアーチから 0.02% 以内の誤差に収まっています)。つまり中心温度は b1e−π²τ と表せるため、これを 1 と置いて τ を求めます。
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τ = κt/L² であり、T1 = L²/(π²κ) であるため、求める時間は「第1モードが 1/e になる時間」の ln(b1) 倍になります。
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残りのモードの中で最大のモード 3 が、その時点で本当に消滅しているか確認してみましょう。
解答
10時間弱(35,970 秒)です。 材質に関わらず、答えは ln(63.662) = 4.15 倍の減衰時間となります。そのため、同じ棒が銅であれば 4.1536 × 875.7 s = 3,637 s となり、およそ一時間で済みます。その頃にはモード 3 は 2.5 × 10−15 °C まで下がっているため、単一アーチの公式はどんな温度計の目盛りよりもはるかに高い精度で正確に成り立ちます。
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学習の道すじ
熱伝導方程式、波動方程式、ラプラス方程式
参考文献 (2)
- Fourier's own account of where the theory began: first set out in a manuscript sent to the Institute of France at the end of 1807, with an extract in the Bulletin des Sciences for 1808 (Preliminary Discourse); and the first problem the book solves with a trigonometric series, the steady temperatures of a plate between two parallel sides held at 0 with its base held at 1, which is Laplace's equation rather than the cooling rod (Art. 163 onwards): J. Fourier, The Analytical Theory of Heat, translated by A. Freeman. Cambridge University Press, 1878 (Théorie analytique de la chaleur, 1822). Preliminary Discourse; Chapter III, Section I, Arts. 163–166.
- The thermal diffusivities this page uses, at 20 °C: pure copper 11.57 × 10⁻⁵ m²/s, pure aluminium 9.61 × 10⁻⁵ and carbon steel with 1.0% C 1.17 × 10⁻⁵ (Table A.1), Pyrex borosilicate glass 7.8 × 10⁻⁷ (Table A.2); and the history in the caption of Fig. 1.4, Fourier's 1807 monograph refereed by Lagrange and Laplace and his series not in print until 1822: J. H. Lienhard V and J. H. Lienhard IV, A Heat Transfer Textbook, 6th edition. Phlogiston Press, Cambridge, Massachusetts, 2024. Table A.1, p. 739; Table A.2, p. 742; Fig. 1.4, p. 12.