レッスン
理論 — 較正:90%の確率で起こると言い、実際に90%の確率で起こること
予測で70%の確率で起きるとされた事象が、実際に約70%の頻度で起きるとき、その予測は較正されていると言えます。これは予測の集まり全体が持つ性質です。一つひとつの予測について語るものではありません。予測確率と実際の結果との平均二乗誤差であるブライアスコアで評価を行いましょう。スコアは三つの要素に分解されます。B = reliability − resolution + uncertainty です。信頼性(reliability)は、各予測グループが実際の発生率からどれだけずれているかを示します。分解能(resolution)は、その発生率が全体の基準率からどれほど離れているか。そして不確実性(uncertainty)は、予測者ではなく、世界そのものに帰属する性質です。
各記号の意味
p- 予測者が提示した確率
o- 実際に起きた結果(1 または 0)
B- ブライアスコア。すべての予測にわたる (p − o)² の平均
- 前提
- 同じビンに分類された事象が、互いに交換可能であること。つまり、0.7の予測をすべてひとまとめにして結果を集計することが、公平な検証になるという前提です。これはビンによる集計が暗黙のうちに依存している仮定です。まったく異なる二種類の事象に対して0.7と予測する人が、そのどちらの事象に対しても無力であるにもかかわらず、計算上は較正されているように見えてしまうのはこのためです。
全プロセスの詳細解説
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スコアは、予測を少し控えめにするべきだと示唆しています。それを信じるべきかどうか考えてみてください。 誠実な予測者から始めて、確信度のダイヤルを1をまたぐようにゆっくりと動かし、下部のパネルでブライアスコアを観察します。
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ブライアスコアは (予測 − 結果)² の平均であるため、低いほど良く、0が完璧です。いくつかの設定で値を読み取ってみてください。両側から1に近づくにつれてスコアは下がります。これは誠実さが最適である場合に期待される形状です。
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しかし、底の付近をより注意深く見てください。これら200の事象において、最小値は1にはありません。ダイヤル全体を0.05刻みで動かすと、最も良いスコアは k = 0.80 のときであり、誠実な予測の0.1934に対して0.1916となります。事象をまれに切り替えると、この値は0.75になります。すべての予測を基準率に向かって控えめにする方が、真実を語るよりも良いスコアを出してしまうのです。
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これは警戒すべき事態です。なぜなら、ブライアスコアはプロパーな(真実を語ることで期待スコアが最大化される)スコアリングルールだからです。控えめな予測が勝つのであれば、ルールがプロパーでないか、何か別のことが起きているかのどちらかです。
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サンプルサイズを変更して、もう一度ダイヤルを動かしてみてください。最も良いスコアを出すkは移動します。どのサイズでも0.85になるわけではなく、変動するのです。50から600までの56種類のサンプルサイズにわたって、最適なkの平均は予測可能な事象で0.968、まれな事象で1.021となります。そして、1を下回る回数が30回、上回る回数が26回という結果になります。
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そして、その勝者が実際にどれだけの利益をもたらすか測ってみてください。先ほどと同じ条件での平均をとると、最適なkが誠実な予測を上回る幅は、予測可能な事象においてブライアスコアの0.39%、まれな事象においては0.85%です。控えめにする完璧な度合いを見つけ出したことへの見返りは1パーセント未満であり、しかも、確認するたびに控えめにするべき量は変化するのです。
解答
いいえ。サンプル上で最も良いスコアを出したkは、1の周囲に散らばるノイズにすぎず、誠実な予測を上回る幅も1パーセントに満たないものです。 このスコアリングルールは、まさに設計された通りの働きをしています。期待値においては誠実さが最適であり、一度しか測定されない他のあらゆるものと同様に、有限の履歴はその期待値の周りで揺れ動くのです。すでに起きた事象に対して最も良いスコアを出した値をもとに確信度を選ぶことは、スコアリングルールを一つの過去の履歴に過剰適合させていることになります。これは、単一のホールドアウト検証データでの誤差を最小化したという理由で多項式の次数を選ぶことと、見かけが違うだけで同じ間違いです。そして、その防衛策も同じです。重要なのは「昨年どのスコアが最も良かったか」ではなく「平均してどのスコアが最も良くなるか」であり、一年のデータではそれに答えることはできません。だからこそ、予測者の実績は数十年にわたるデータで語られるのであり、スコアの損失量ではなく較正のズレがどこにあるのかを示す信頼性図の方が、単一のスコアよりも小さなサンプルの影響に耐えうるのです。
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学習の道すじ
データへの直線当てはめ
参考文献 (3)
- The score itself, three pages long, written for weather forecasting and still the standard way to grade a probability: G. W. Brier, “Verification of forecasts expressed in terms of probability.” Monthly Weather Review 78(1), 1–3, 1950.
- The split into reliability, resolution and uncertainty — the three terms this page prints, and the reason they have to be separate: A. H. Murphy, “A New Vector Partition of the Probability Score.” Journal of Applied Meteorology 12(4), 595–600, 1973.
- Why honesty is the best policy under this score and not merely the decent one — the paper that named the property: L. J. Savage, “Elicitation of Personal Probabilities and Expectations.” Journal of the American Statistical Association 66(336), 783–801, 1971.