レッスン
理論 — テニスラケットの定理
テニスラケットの定理、または中間軸の定理:三つの主慣性モーメントが I1 < I2 < I3 のように異なる剛体は、最小および最大の慣性モーメントを持つ軸の周りでは安定して回転し、中間軸の周りでは不安定になります。直方体の場合、それらは最も長い辺、最も短い辺、そして中間の長さの辺に沿った軸です。トルクがない場合、中間軸の周りの小さな揺らぎは、角運動量が空間に固定されたまま物体が反転するまで λ = ω√((I₂ − I₁)(I₃ − I₂)/(I₁I₃)) によって eλt に比例して成長します。柄が一回転するように放り投げられたラケットは、面が入れ替わって戻ってきます。軌道上では、1985 年に無重力状態の中で蝶ナットが反転し続けるのを見た宇宙飛行士にちなんで、同じ運動がジャニベコフ効果と呼ばれています。
各記号の意味
I₁- 最小の主慣性モーメント。直方体の場合は、最も長い辺に沿った軸の周りのもの
I₂- 中間の慣性モーメント。回転を維持できない軸
I₃- 最大の慣性モーメント。薄く平らな物体の場合は面を貫く軸の周りのものであり、I₃ = I₁ + I₂
λ- 中間軸の周りの小さな揺らぎの成長率。揺らぎは 1/λ ごとに e 倍になる
ε- 初期の揺らぎ。主要な回転に対する、他の二つの軸の周りの初期回転の割合
- 前提
- トルクがかかっていない剛体。空気抵抗や重力勾配はありません。地球上で放り投げられた場合、重心は落下しますが、その周りの回転は同じです。エネルギー散逸を有効にした場合、それはエネルギーを放出しつつ L を不変に保つという二つの性質だけを、このページが選んだ速度で持たせたモデルです。実際の減衰は物体がどのように変形するかに依存します。
全プロセスの詳細解説
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一枚の紙にはどれほど綺麗な投擲が必要か? 5 ステップ
210 mm × 297 mm のA4用紙を、中心を通る短い辺に沿った軸の周りで 1 rev/s で回転させます。 三つの慣性モーメントの比、揺らぎの成長速度、そして反転間隔を十秒、あるいは一分にするためには初期の揺らぎがどれほど小さくなければならないかを求めてください。二番目の手順を確認するには 中間軸、ε 10⁻³ を押してください。
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薄い板の質量はすべて一つの平面上にあります。長い辺に沿った軸の周りでは、質量は 210 mm の幅に広がっているため、b = 210 mm として I₁ = m b²/12 となります。短い辺に沿った軸の周りでは、a = 297 mm として I₂ = m a²/12 となります。そして面を貫く軸の周りでは、垂直軸の定理から I₃ = I₁ + I₂ が得られます:
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A判の紙は、半分に切っても同じ形状になるように裁断されており、これには a/b = √2 が必要です。このとき比率は正確に 1 : 2 : 3 になります。297/210 は √2 をミリメートル単位に丸めたものです。ページの最初のプリセットと同様に ω = 2π rad/s とすると:
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反転と反転の間で揺らぎは ε 程度まで縮小し、再び 1 程度まで成長するため、その間隔は (2/λ) ln(1/ε) に定数を加えたものになります。ページ上では ε = 10⁻³ のとき 4.38 s、以降は十分の一になるごとに 1.27 s と表示されます。十秒にするために必要なのは:
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一分にするには、ページのプリセットが示す値よりさらに 55.62 s 必要です:
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スケール感をつかむため、長さ 0.3 m の用紙の軸を原子一個分の幅である 10⁻¹⁰ m の精度で合わせた場合、約 3×10⁹ 分の 1 の初期揺らぎから始まることになります:
解答
慣性モーメントは 1 : 2.0002 : 3.0002 であり、揺らぎは λ = 3.628 s⁻¹ で成長します。反転間隔を十秒にするには 3.75×10⁻⁸ の初期揺らぎが必要であり、一分にするには、十分の一ごとの法則ではなく厳密な間隔を解くと 1.54×10⁻⁴⁷ が必要になります。軸を原子の幅の精度で合わせたとしても稼げるのはおよそ 12.6 s です。どのような投擲であれ、一枚の紙を中間軸の周りで一分間回転させ続けることはできません。
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学習の道すじ
回転と角運動量
参考文献 (3)
- A phone tossed in the air as a free-rotation laboratory: Euler's equations, the instability of the middle axis, and the moments of an iPhone 8 Plus, 1.04, 4.23 and 5.25 ×10⁻⁴ kg·m², computed from its measured mass and dimensions, behind the page's phone preset: M. S. Wheatland, T. Murphy, D. Naoumenko, D. van Schijndel and G. Katsifis, "The mobile phone as a free-rotation laboratory", American Journal of Physics 89, 342–348 (2021). doi:10.1119/10.0003380
- Explorer 1, in 1958, was a very prolate body with four deformable antennas, meant to spin about its least-inertia axis, and refused; a body that loses energy at fixed angular momentum must end in the minimum-energy state, a spin about the maximal-inertia axis: M. Efroimsky, "Relaxation of wobbling asteroids and comets: theoretical problems, perspectives of experimental observation", Planetary and Space Science 49(9), 937–955 (2001). doi:10.1016/S0032-0633(01)00051-4
- Dzhanibekov's wing nut, observed in 1985, flips for ever in Euler's equations; real bodies dissipate, and a torque-free body ends spinning about its major axis, so 'had Dzhanibekov observed his wing nut for a sufficiently long period, he would have found it spinning around the major axis': J. A. de la Torre and P. Español, "Internal dissipation in the Dzhanibekov effect", European Journal of Mechanics A/Solids 106, 105298 (2024). doi:10.1016/j.euromechsol.2024.105298